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2014/01/01

海外遠征諸々 -海外のエアショーを見に行くには-

2008年のシンガポール以来、海外遠征は26回を数えるに至りました。自分の備忘録も兼ねて、海外にエアショーを見に行くために必要な準備など書き出してみようかなと思い立った次第。

旅行会社のツアーを使うなら、下記の事項はほとんど関係ありません。全部旅行会社に任せてよし。ツアーが設定されていない場合でも、相談すれば航空券とホテル他の必要なものをパックしてくれることもあります。個人で手配するのが難しいと思うロシア等は旅行会社のツアーを使っています。
これまでにお世話になった事があるのは読売旅行さんとかJICさんとか。

1.どこへ行く?

いつどこでエアショーが開催されるのか。ブルーエンジェルズやサンダーバーズはチームのオフィシャルサイトにスケジュールが出ます。RIATは毎年7月の開催ですし、MAKS(ロシア)やLIMA(マレーシア)等のトレードショーは2年に一回。そういった大きなイベントもオフィシャルサイトで情報を得られます。他には海外のエアショー関連の情報サイトを探して見るのも一興。

オフィシャルサイト

取り敢えず海外のエアショーに行ってみたい、特定のチームを見てみたい、各国の軍用機を見たい、何であれ目的に応じて取捨選択。

アメリカ

ブルーズやバーズならシーズン中は米国内のエアショーにどちらかが飛ぶことが多いです。カナダからスノーバーズが来ることもあります。一度だけ、ブルーインパルスが遠征したこともありました。

アクロチーム以外のフライトなら、米国のショーではF-22ラプターをまず見たいところ。F-15Eストライク・イーグルの豪快な展示、F-16の軽快なフライト、F/A-18はレガシー・ホーネットもライノもびっくりするくらい派手に飛びます。海軍・海兵隊基地でしたらハリアーの空中静止と垂直離着陸のデモを見られることも。ヘリテージフライト/レガシーフライトは現用機とWW2当時の戦闘機の編隊飛行。米空軍は爆撃機のフライトも見せてくれます。B-52はさすがに航過飛行のみですが、B-1やB-2はベイパーを引いたり背中を見せるような展示飛行もあり。

民間のアクロも層が厚い。ロック岩崎の師匠、ショーン・タッカーも現役でピッツを駆る、女性パイロットのエクストラも飛ぶ、L-39で6機編隊のペトリオッツ、大空にスモークで文字を描くスカイ・タイパー等々。各ショーのサイトで事前に何が飛ぶかは告知されることが多いですが、時々サプライズが出てきたり、二日間開催なら片方の日にしか飛ばない機体もあったり、スケジュールが大幅に後ろにずれ込むことも珍しくありません。空軍のオープンハウス、海軍・海兵隊のオープンハウス、それ以外の会場でのエアショー(シカゴ・エア&ウォーターショーやSFフリートウィーク等)でそれぞれ雰囲気が異なるので、その違いも楽しみたいところ。


欧州

欧州はイギリスのレッドアローズ、フランスのパトルイユ・ド・フランス、イタリアのフレッチェ・トリコローリが有名。他にスイスのパトルイユ・スイス、スペインのパトルーラ・アギラ等々目白押し。大きなエアショーだと複数の国からチームが参加して共演になるのでそれだけ楽しみも増えます。

戦闘機も多様です。最新鋭のユーロファイター、まだ現役でがんばる英国のトーネード、フランスはラファールにミラージュ、スウェーデンのグリペン、米国から購入したホーネット等。F-16は最近オランダとベルギーのデモチームが張り合っている雰囲気。ロシア機を導入している国もあります。

ヘリのデモフライトも見応えいっぱい。チヌークがあの巨体を振り回したり、スーパーリンクスやアパッチが目の前で宙返りしてくれたり。陸自のOH-1も明野で見せてくれますが、ヘリコプターがクルリと回ってしまうのはやっぱり目の前で見ないと信じられません。

民間も派手です。2013年に来日したブライトリングは複数のチーム・機体を保持しています。イギリスでは爆撃機を民間団体が維持して展示飛行を実現しているのも驚き。


アジア

東西両方の機体を導入している国も幾つかあり、次期機体の選定時期だったりするとメーカーがデモに力を入れてくれます。中国は行ったことがないのですが、オリジナルの機体があり、2013年にアクロチームを複数結成したとの話もあります。外国人が入場できるイベントは限られているのが残念。台湾は基地開放への外国人の入場が厳しくなったのが辛いところ。


ビザ

日本のパスポートがあれば、かなりの国はビザなしで入国できます。が、幾つか事前にビザの申請が必要な国も。インドやロシアがそれに該当するので、大使館のオフィシャルサイトを参照して手配すること。旅行代理店に依頼するのも可。

入場券

軍のオープンハウスは無料公開されることが多いですが、トレードショーは事前にチケットの購入が必要。LIMAは入場時に購入可、RIATは事前購入で郵送。シンガポールはオンライン購入、発券が市内のAgentなので前日までの営業時間内にたどり着く必要あり。

有料席

米海軍・海兵隊のエアショーは入場無料ですが、優待席が有料で発売されたりします。岩国FSDでも実施されていますが、これより大規模。複数のクラスに分けられていて、椅子が違ったり日除けのテントのサイズが違ったり提供される食べ物が違ったりトイレの快適さが違ったり。のんびり見たい場合はこのチケットを買うのもあり。

RIATは最前列でとるなら入場券ではなく有料席を買わないと難しい。ここもMACH1から3まで、内容によってクラス分けされています。

2.日程はどうする?

可能であればゆとりのある行程を組みたい。前日に現地入りして、エアショーを堪能したら翌日帰国。一日くらい観光もできれば尚良し。とは言っても勤め人は長期連休の時期以外にまとめて休みを取るのは難しい。仕事の段取りを睨みながら、土日の前後に一日ずつ有給をくっつけるのが関の山。当日朝に現地入りしてそのままショーへ。一泊して翌日二回目を見てその日の夜の便で帰国なんて強行軍だと有給一日で済むこともあります。

体力、荷物の量、あるいは荷物を預けられる場所の確保、ショーの会場と空港・宿の移動手段等々を勘案しつつ最適解を見つけ出すのは一種のパズルです。

3. どうやって行く?

飛行機しかありません。首都圏からでしたら便も多いのですが、地方在住だと悩ましい。最寄りの空港からTYO(羽田 or 成田)経由が 一番選びやすいのですが、JR等で近隣の大都市まで移動してそこからの便も選択肢に入ります。格安航空券を扱うサイトが便利です。ただしそういったサイトのチケットが必ずしも最安とは限りません。航空会社から直接購入するほうが安いこともしばしば。ハイシーズンでなければマイルを貯めて特典航空券を確保するのもあり。

現地での移動手段も事前に確認要。アメリカでしたらレンタカーが第一候補ですが、現地のツアーがあればそれに参加するのも手です。ホテルから会場までの往復と会場内でまとまって荷物を置いたりする場所を確保できます。ネリスで使いましたが、かなり楽ができます。

移動に公共交通機関を使うなら、時刻表を事前に調べておくべきです。空港からは便の遅延や入国審査などで時間が読めないことも多いのですが、最早で乗れる便、遅れた場合に利用できる便、複数の選択肢がある場合はタイミング次第でどれを選ぶかをシミュレーションしておくと現地でスムーズに行動できます。

ショー会場と最寄りの駅の間に臨時のシャトルバスが運行されることもあります。無料だったり有料だったり、ショーのチケットに含まれていたり。ただし、朝は早めに並べば大丈夫ですが、帰りは乗るまでに長時間並ぶ覚悟が要ります。プロバンスではこれで失敗。プログラムを最後まで見てから市内行きの列に並んだら進まないことおびただしい。市内から空港行きのバスに間に合いませんでした。

4.宿の選択

どこに泊まるか、も大事な選択。特に地方で開催されるエアショーだと最寄りの町のホテルはあっという間に予約でいっぱいになります。5/4の岩国市内のようなもの。ショー会場への移動手段も考えて、どこに泊まるかを思案。会場へ直通で行ける場所を第一候補、乗り継ぎを考えて第二、第三候補をピックアップして、ホテル予約のサイトから空き部屋を検索。航空便と同じく、これも直接ホテルに予約したほうが安いこともあります。

現地着が夜だったり、帰国便が早朝発の場合は空港近傍のホテルに泊まったほうが良いです。プロバンスを朝に出る便で、最初は市内からタクシーで移動しようかと思っていましたが考え直して空港ホテルに変更。現地で聞いたらタクシーは朝6時からしか動かないと言われたことがあります。知らない場所で夜や早朝の移動は慎重に。

5.持参品

これはもう好き好き。海外旅行に必要な一式に、撮影機材。写真撮る人だと預け入れ荷物より機内持ち込みの方が重くなることもしばしば。航空会社によっては持ち込みのかばんの重量を量られることもあります。制限を越えると手数料を取られる場合もありますが、厳しい航空会社は持ち込みを断られることも。

最近のPCや撮影機材の充電器は100−240V対応になっていることが多いので、私は変換トランスは持っていません。プラグの変換アダプタのみです。ただし渡航前に手持ちの機材が対応しているか確認は忘れずに。

受信機は要注意。国によっては無線の傍受が違法になる可能性もあります。

6.その他

海外遠征をサイトに掲載している人も沢山おられますので、そういったサイトも参考になります。中には「被害者の会」が結成されるくらい影響を及ぼした人もいたり(笑)。こことか。

なんにせよ、実際に行ってみなければ分からないことも多々あり。是非とも海外まで足を運んでその雰囲気を楽しむ方が多からんことを。

これまでに足を運んだ海外のエアショーの遠征記録は、右のメニューの「ラベル」から"Air Show"を選択して参照ください。

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