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2016年4月30日土曜日

台湾空軍軍史館

航空教育展示館から、google mapで検索すると歩いて1.7km。なら行けるなあと歩き始めると、この道は軍の敷地内だから通れない!結局3.7kmの道のりを歩き通す羽目に。素直にタクシー呼べば良かったかな。まだ夏に比べればマシとは言え30度近い気温、体質的に暑さに弱いので到着する頃にはこれ脱水起こしてるよ私。

途中に見つけたコンビニで水分を1L入手。そのまま歩いて13時前には到着。まずは屋外展示機を。事前に調べていたより機種が減っているような。もしかして教育展示館に移動したのか。残ってるのは、ダブってる機種だけかもしれません。屋外の光線で撮れるのがメリットか。

C-46。


F-100F。

 C-118 中美號。

F-104。

C-123。

ちょっと下がると、展示機全体が。これだけしかありません。

F-5E 中正號。

F-5B 戦闘教練機。

C-119。この機体は航空教育展示館にはなかったような。


PL-1。
 S-2E。

売店に立ち寄ると、店番のお兄さんに話しかけられました。どっから?そのカメラクールだねえ。良い写真撮ってね。こちらから訊ねてみると、やっぱり博物館の中は撮影禁止。館内の写真撮影は可能になっている、との情報を頂きました。感謝。

軍史館と言うだけあって、こちらは機体や装備の展示は控えめ。歴史的な解説や写真が主な展示物です。ゆっくり見て回って2時間くらい。土日しか一般公開していないのはもったいないなあ。雷虎に1コーナーを使っていたのはちょっと嬉しいかも。

しかし写真撮影禁止のはずなんだけど、皆さん気にせず撮ってますね。

さて撤収。駅に向かって歩きつつ、途中でタクシー捕まえようかと思ったのですが、結局3kmほど歩いてしまいました。ところが歩いていたおかげでこんなものに出くわしました。学校の敷地内に展示されたTCH-1。表示にはACH-1(TCH-1)とあるんですが、ハードポイントがないからTCH-1のままではないのかなと。


ところで駅に着いて気が付きました。レンタサイクルがあるのね。今日行った行程くらいなら自転車でちょうど良いのではなかろうか。最初に思いついていれば…。

台湾空軍航空教育展示館

実は行くまでその所在を知らなかった博物館。岡山の空軍基地にある軍史館に行くつもりで、南岡山駅からタクシーに乗ったところ。メモに大きく「軍史館」と書いて見せたのに、運転手さん、ああ空軍基地ねと連れてきてくれたのがここ。確かに博物館みたいだけど何か事前に調べてたのと違う。




模様替えでもしたのかと思って手元のiPhoneで調べてみると、どうやら全然違う施設のようで。こんなのがあるなんて知らなかった。同じ基地に二つも博物館作ったのか。今年の3月から公開、と言う事で良いのかな。週末は一般公開、平日は団体等の事前申請で見学可能なようです。有償化され、平日も参観可能になったようです。(2017年9月修正)

軍史館の方は屋内撮影禁止と聞いているので、果たしてこちらは?入館して係の人に確認してみますと、フラッシュは使っちゃ駄目だけど撮影は可、とのことです。安心してカメラを取り出します。

入り口は2Fで、そのまま回廊につながっています。吹き抜けの大きな中央展示エリアを取り囲むように。展示されているのは空軍創成期の機体から、F-104やF-5あたりまで。空調の効いた屋内展示ですから保存環境としては悪くなさそうです。床置き展示と、相当数を天井から吊り下げての展示。
AT-6 Texan Trainer(徳州R式 教練機)(「R」は人偏に老いる)

U-6A Beaver Light Transport(海狸式軽型運輸機)
ビーバーって、海狸なのか。

F-84G Thunderjet Fighter(雷霆式戦鬥機)
Thunderがついたら割と何でも「雷霆」になるような。

AT-11 Advanced Trainer(高級教練機)

T-33A Shooting Star Jet Trainer(射星式噴射教練機)

OH-6A Cayuse Observation Helicopter(小馬式観測直升機)
このひとも息の長い機体だ。

F-86F Sabre Jet Fighter(軍刀式噴射戦鬥機)

T-28A Trojan Trainer(木馬式教練機)

U-3A Blue Canoe Liaison Aircraft(藍色獨木舟連絡機)

メインの展示場とは別に、テーマを持った展示室もあります。兵器展示室で、爆弾がずらーっと並んでいるのは壮観でした。中々見ない光景です。

これは台湾国産、CM105 "Propaganda Bomb" だそうです。

Mk-82 Snake Eye なんて初めてみた。無誘導ですが低高度爆撃用の高抵抗フィンを展開する爆弾です。

レーザー誘導爆弾って80年代から使われてたんですね。GBU-10F/B。

サイドワインダーって天剣一型と似たようなサイズなんだなあとか、天剣一型と二型って結構大きさ違うんだなあとか。


RF-104Gに搭載されていたROLOP。高空長焦点傾斜式相機。

C-11Bシミュレータ。T-33を模擬したものだそうです。

対空砲は40mm高射砲。

次の部屋はエンジンが続きます。星形エンジンがずらっと。これもまた壮観。こんなに沢山の星形、それも全部展示用だからぴかぴかなのが並んでいるなんて。

R-2800-52W。P&W製、C-118 Liftmaster に搭載。DC-6の空軍向け仕様。

随分薄くなったR-1820-82CはS-2Aに2機搭載されていた加給エンジン。

シリンダーヘッドにちょっと寄ってみる。

ジェットエンジンも、T53-L-701Aから展示されています。ライカミング製、台湾設計のT-CH-1に搭載。

アリソン製のJ33-A-35AはT-33に使われていました。


GEの手によるJ85-GE-21Cは裏側の外板を切り取ってカットモデルにしています。でも後ろに回らないと分からないのはもったいないような。F-5のエンジン。

これもGE製、J79-GE-19。F-104Aに使われていました。

部屋を出て再び大展示場。
F-5A Freedom Fighter(自由鬥士戦鬥機)


T-CH-1(後に兵器訓練機に改修されてA-CH-1になった機体も)(中興號教練機)
攻撃教練機と表示されているけれど、主翼にハードポイントがあるように見えないのでこの機体はT-CH-1のままだと思う。

T-38A Talon Jet Trainer(利爪式噴射教練機)
アメリカから貸与されて訓練に供され、後に返還された。

O-1G Bird Dog Air Control Aircraft(猟鳥犬空中管制機)
セスナ305Aの空軍仕様。ベトナム戦争当時はこんな機体を前線航空管制に使ってたのね。

PL-1B Trainer(介壽號初等教練機)
米Ladislao Pazmany 社製、台湾でライセンス生産された。

スロープで1階に降りて、床置き展示機でも見ようかなと。おやここにも展示室が。歴史展示のようで、日中空戦や国共空戦の模様をジオラマにしてたり。このジオラマ、桃園空港にあった博物館で見たものと似ているようなのは気のせいか知らん。

 ピアノ線の固定にセロテープを使うのはどうかと思う。


さて一階の展示機を。
F-5F Fighter Trainer(中正號戦鬥教練機)
F-5Eの複座練習機型。

XA-3(雷鳴號攻撃機)
AT-3自強練習機の、単座攻撃機計画機。2機の試作が作られるも量産されることなく計画は終了。ただし台湾海峡危機の時はこの試作機は戦闘可能な状態に留め置かれたとのこと。

B-26 Invador Light Bomber(入侵者式軽型轟炸機)
元はA-26攻撃機であったもの。非武装の状態で米国から供与され、主に大陸中国への空挺降下任務で用いられたが、1960年に返還された。この機体は、2012年にF-5E/F-5F各一機と交換にClassic Aviation Museum から提供された。

RF-101A Voodoo Reconnaissance Aircraft(巫毒式偵察機)
機首と機体に計3台のカメラを搭載した、F-101ベースの偵察機。

F-100A Super Saver Fighter(超級軍刀式戦鬥機)
最初の実用的な超音速戦闘機と言われています。

ふと上を見上げると、空調機もこんな感じ。

S-2A Tracker Anti Submarine Warfare Aircraft(追蹤者式反潜機)
魚雷を搭載して対潜水艦任務に従事した機体。後に標的機としても使われた。

B-720(中美號専機)
ボーイング707の短縮型機。政府高官専用機として使われた。


F-104D Flight Trainer(戦鬥教練機)
訓練機として使われた後、1988年にお役御免。航空技術学校で展示されていた。1998年に空軍軍史館に移動。その後ここに移された。

F-104G Starfighter(星式戦鬥機)
MiG-19を撃墜した実績がある。阿里山IIから阿里山XIまでのアップグレードを導入し、1998年まで使われた。展示機は1967年1月13日に石貝波上尉が113空戦でMiG-19を撃墜した機体である。

って、あれ。なんで八一表示の機体が。共産党軍機じゃないですか。Mig-19とかMig-15とかIL-28とか。

いずれも大陸中国から亡命者が乗ってきた機体のようです。

J-6(MiG-19 Farmer)(殲撃六型戦鬥機)
オリジナルはMiG-19ですが、中国生産バージョンですのでJ-6/殲撃六型と呼ぶべきでしょう。福建省龍渓基地から1989年9月6日に亡命機として金門尚義基地に飛来、パイロットはS文浩(Sは草かんむりに將)。

MiG-15 Fagot Fighter(柴杷式戦鬥機)
1962年3月3日に亡命、浙江省は路橋基地から桃園に。パイロットは劉承司。


J-6(MiG-19 Farmer)(殲撃六型戦鬥機)
もう一機、殲六。こちらは1987年11月19日に、劉志遠がやはり龍渓基地から亡命、清泉崗基地に亡命した機体。


Il-28 Beagle Light Jet Bomber(小猟犬式軽型噴射轟炸機)
1965年11月11日、李才旺ら3名が浙江省筧橋から桃園に亡命したもの。彼ら亡命パイロットは台湾では反共義士として讃えられている。


Curtiss Hawk III Fighter(霍克III型戦鬥機)
1930年代の機体です。上海事変の頃に使われていた機体。

Curtiss P-40 Fighter(冠帯斯P-40戦鬥機)
フライングタイガーのP-40も展示されています。但し実機ではなく等寸大模型。

C-47 Skytrain Transport Aircraft(空中列車式運輸機)
「美齢號」と命名された機体。

S-2T Turbo Tracker Anti Submarine Warfare Aircraft(渦輪追蹤者式反潜機)
S-2EまたはS-2Gの星形エンジンをターボプロップに換装したタイプ。
この顔は可愛い。


HU-16A(信天翁式水陸両用機)
水陸両用機も運用してたんですね。救難機として使われていたようです。

あ、吊り下げてる機体で見逃してるのがあった。

JR-6(RMiG-19) Farmer Reconnaissance Aircraft(殲偵6型偵察機)
表示はRMiG-19とありますが、大陸中国で生産された機体とありますから殲偵6なんでしょうね。会場の表記にはJR-6、WikipediaにはJZ-6とあります。これも亡命機。1977年7月7日、福建省の基地から台南に。

J-5(MiG-17) Fresco Fighter(殲撃5 壁畫式戦鬥機)
これもライセンス生産機、殲撃5型。1983年11月14日の亡命機。

MiG-21 F-13 Fishbed Fighter(魚床式戦鬥機)
4世代が作られたMiG-21の第一世代に当たる機体。これは元はハンガリー空軍が所有していた機体。

UH-1H Helicopter(UH-1H直升機)
ヒューイのこれも、息の長い機体ですねえ。

OH-13H Helicopter(OH-13H直升機)
子供の頃、ヘリコプターと言うとこれをイメージしてました。原形はベル47。1950年から2機使っていたそうです。

ざっと全体を見たところで撤収。本来行く予定だった軍史館に移動しましょうか。

ところで、建物からゲートまで移動する通路に貼り付けてある銘板、ちょっと洒落てました。


ところで、帰国してから航空ファン2016年6月号にこの博物館の記事が載ってることに気が付きましたとさ。