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2020/08/23

海田市駐屯地「募集広報の日」

 広報の日と言うことでイベントがあるので参加してみませんかとお誘いを受けてほいほい乗ってしまう腰の軽さよ。当初は同日に呉でもやる予定があったそうですが、そっちは流れたのかな?


10時に現着、会議室に案内されて他の駐屯地モニターの方と顔合わせ。今日のプログラムの説明を受けます。募集広報の一般参加者は4班に分かれるそうで、そのうちの一つに帯同する形になると。

まずはみつや館の講堂にて全体説明。自衛隊ってこんなに待遇良いですよってお話。高卒の初任給とか共済の貯金の利率とか保険の優遇とか勤務時間とか。何もなければ17時にあがれるって。説明された三等陸佐、なんで武蔵野美術短大卒?と思ったら自衛隊入隊後に入ったそうで。業務上必要な資格だけでなく自己啓発として資格を取ることも出来ると。あと基本医療費無料とか。


班ごとになって、移動開始。厚生センターにて、保険屋さんから5分ほどお話聞いたり厚生センター内のコンビニや食堂、喫茶、理髪店の解説など。


そこから車両での移動。一般参加の方はマイクロバス。他のモニターの方は公用車。私ゃ何と1/2tトラック! 旧呼称:73式小型トラック、通称パジェロの助手席に。個人的には気分が盛り上がってしまいました。幌車なので搭乗時はメットをかぶるのですね。


隊員浴場に移動。大浴場ですな。いや大きい広い。割りと最近改装されたとのことで、以前はシャワーもなかったとか。それはつらいかも知れない。幹部用は同じ建物に併設されているそうです。大浴場が混んでる時はそっちに潜り込むツワモノがいるとかいないとか。


食堂に徒歩で。隊員さんと同じメニューをいただきます。幸いご飯は自分で盛るので無茶なカロリー摂取にはならずに済みそう。時間は30分、一般的には短時間ですが自衛隊的には充分余裕。てか、限られた休憩時間を有効に使うために食事は短時間で済ませるのがよし、の様です。美味しくいただきました。



昼食後に音楽隊の演奏。第13音楽隊から4人変成のクラリネットアンサンブル。かるーく数曲を聴かせてくれました。


生活隊舎へ。営内の隊員さんの実際の生活の場を見せていただきます。昔は二段ベッドがだーっと並んでたそうですが、今はシングルベッドを使用。営内生活者が使うだけでなく、営外から出勤してきて着替えに使うにも共用されていると。ベッドとロッカーと机等が個人用に貸与。ベッドの下には樹脂の整理用ボックスが並んでいます。共用スペースは、個人スペースにはいり切らない荷物置き場とかシャワーとか洗濯・乾燥場とか簡易的な調理室とか。

居室、一時期仕切りを入れてパーソナルスペースを作るようなこともやっていたそうです。しかし色々不都合も出たので結局廃止したとか。集団生活で養われるものもある、それが必要な事もあると言うことのようです。


46普通科連隊、装備品展示。銃器や携帯無反動砲など。むかーしは触らせてもらえたのですが、近年色々うるさく言う人がいるもので見るだけ。防弾チョッキは持たせてもらえましたが作戦時はこれ着たまま各種装備身にまとって動き回るんだからやっぱり体力勝負だなあ。

SAMの動作展示とか、ヘルメット型の目視照準装置なんてのもあるんですね。

化学防護車と防護衣。もちろん通気性なんてありませんからこの炎天下暑さはとんでもないことになるのでしょうね。手袋からたまった汗があふれてました。


施設科の装備、ブルドーザーとかグラップルとか。基本は民生品そのままだそうですが、グラップルの場合は運転席が左右に傾けられる架台が付けられてるとか。傾斜地でも作業が出来るようにとのことです。過去の実績では海外派遣で道路作ったりしてた訳ですが、本来任務についたら、爆破処理された地雷の跡を整地したり陣地構築に使われる訳で、フラットな地面ばかりが相手ではないのですね。ブルも、展示されていたのはノーマルでしたが装甲が施されたものもあるそうです。


漕舟訓練体験。東日本大震災の派遣などでも使われた手漕ぎの小型艇、ライフベスト着込んで実際に漕がせてもらいます。一番後ろで隊員さんが櫓を漕ぐので実際に進むのはほぼお任せ、ホントに漕いでみる体験だけですが。そりゃ素人に任せたら一日かけても進まないでしょうしね。


陸に上がって、次は戦車試乗。今日一番派手なイベントですね。日本原から持って来た74式の後部にカゴを設置して乗せてもらいます。グラウンドをざっと2周。出せる速度は極端なものではありませんが、加速は中々。カラダがぐいっと後ろに持っていかれます。制動も強力。殺人ブレーキと言われたこともありましたなたしか。以前お話をうかがった搭乗員の方は、最初の頃ブレーキで顔ぶつけて流血したって事も。

ちょっとだけフリータイムで写真撮らせてもらったり。



詳しいひとが見ると、履帯の跡をみればどの車両が通ったのか見て取れるそうです。なので陣地構築時はきちんと走った跡を消さなきゃならんと。


警務隊。隊内の警察的お仕事ですっと。交通整理とかもするし、全国規模の動員がかかった時は他地域の部隊の誘導も。災害派遣時は使える経路が限られるので特に重要。取調室も見せてもらいました。マジックミラーの窓って小さいんですね。

現場から指紋は拭き取って消せるけど足跡は消せないからねって。カーペットなどから読めちゃうよって。

儀仗隊も警務のお仕事のひとつ。で、ここだけは採用資格に容姿端麗であることが含まれるって。ああああ、なるほど。


会計隊の説明。進入隊員でも一人一台のPCが貸与されてお仕事を任されると。ここのお仕事は体力自慢の人でなくても勤まりますよ的解説。全部ノートPCなのはスペースの問題かな。もちろんきちんとKENSINGTONのケーブルロックが設置されてます。

司令部庁舎に移動。最先任曹長の部屋を見せてもらいます。あれ、制度としては上級曹長と呼称するのかな。室内には補佐する方の机が3名分。うち一名はCief WAC。そうか、最近は女性隊員も増えたから。


次いで情報科。業務内容の説明としてはここが一番面白かった。公開されている情報から何が読み取れるのか、それを積み上げることで見えてくるものがあると。もちろん処理すべき情報のほんのさわりの部分だけでしょうけれど。でもそれを地道に積んでいく作業って、根気がいるよなあ。


一番偉い人のお部屋、まずそこに至る廊下から違う。足下のカーペットふかふか。会議用と言われたソファ、快適なだけでない。沈むのではなくきっちりサポートしてくれる座り心地なのすごい。


施設科の整備工場へ。見映えのするもの、と言う事でしょうか。戦車回収車がトレーラーに乗せた状態で置かれていました。そうか、74式が来てるからこれも一緒に来るのね。トレーラーの助手席に座らせてもらいましたが、ナニこの高さ。まさによじ登る感じですね。でかい。

整備工場の中を見せてもらいます。駐屯地内で連絡用に使うスクータ(無登録)が一部ばらされていたり、高い天井からはホイストクレーンが下がってたり、でかい工業用ミシンはあれか、テントとか車両の幌の補修に使うのか。個人的にはかなりワクワクするんですが、あまり一般受けしなさそうなのはちょっと残念。


医務室、小さめの病院規模ですね。この規模の駐屯地で発生する傷病に対応するには最低限これくらいはいるのか。


最初の講堂に戻って、全員集合。入隊1,2年目の隊員さんと参加者の懇談会。と言っても結構な人数なので、質疑応答もなかなか難しいかな。皆さん高校生くらいの年代の方が多いようですので、気後れしてしまうのか。隊員さんの方から話を振って、それに応えてもらうカタチで言葉のキャッチボールがなんとか成立。案内している最中に、個別に質問している人はそれなりにいたので、聞きたいことがある人はそれなりにいるんだろうけれど。


最後にモニターのメンバーだけ集合して、意見聴取など。4人それぞれの視点から、割りと色々な見解が出ました。うまく人の意見に乗せると、話が発展しやすいのよね。モニターとしてはあーでもないこーでもないと、色々物申すのも役割のうち。それがどれだけ使えるかどうかは不明ですが。


と言った風に、夏の一日を過ごしましたとさ。

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