上下とも防寒着を着込み、靴も履き替えて出発。カメラバッグはチェストベルトもウェストベルトも久しぶりにきっちり締めます。ここの撮影ポイントまでは道の類いが全く無いので、おおよそあの辺だよなあと目処をつけたところ目指して斜面をひたすらえっちらおっちら歩きます。
高低差が100m強あるようで。ゆっくり自分のペースで登りましたが、30分ほどかけてこの辺りかと思う地点に辿り着いた時は気息奄々。心臓がばくばく言ってました。
カメラをセットして、後はひたすら待機です。公式サイトの情報によれば今日の飛行は1330-1430のはず。ですが、小一時間も待たずにジェットの爆音が。何処だ何処だと見てみますと、あれはTornado! 来ちゃったじゃないですか。ビデオはカメラの立ち上げが間に合わず。もうカメラも取り敢えずフレームに入れてシャッターを押すだけです。絶対ブレてるよこれ。
しかし来た早々にこれは幸先がよろしい。と思っていたら、10分も経たずに再度の爆音。同じ機体がもう一周廻ってきたのか? しかしTornadoはやっぱり格好良いぞ。可変翼機って好きだなあ。
ここは風が強くて冷たい。真冬並の服を着込んでいるのですが、それでももう少し足りない。ので雨具を上に羽織ります。これでなんとか風をしのいで、耐えられそうです。ウェールズ地方って本気で寒い。
正午直前にもう一度。今度は違う機体の様です。午前中だけで三回もTornadoが見られるとは思ってもいませんでした。Mach Loop は一週間通って運が良ければ見られる事もあるよと聞いていたのに。
動画。
ゆっくりと、サンドイッチを腹に納めます。流石に昼の時間は飛ぶことは無いでしょう。飛ばない時間はひたすら待つのみ。
と、今度は妙に静かなエンジン音が。あれ、と思った視線の先にはタイフーンが。何回見ても格好悪い機体です。いや性能が良いのは分かりますが、見た目は飽くまで好みの問題と言う事で。
写真。
待つ間、30分毎くらいに少しずつ水分を摂取していましたが、そのペースでもこの寒さでは小用を催してきます。一応下から見えないところに移動して、用意の簡易トイレを使用。さっぱりしたところで、いきなりまたエンジン音が。
カメラを置いた場所に走りますが、間に合わず。ホーク、本日一回目の飛行でした。
公式の飛行予定時間の一時間の間は全くフライトなし。何だかなあ。
と、再び三度、トーネードの登場。サービス良いですねえ。今日はトーネードさんのバーゲンですか?
写真。
ブレちゃいましたが、後席Pさん、お手振りしてくれてます。
谷間を抜けた先はこんな風景。
ボーッと待って、さて何時ごろに撤収しようかと考えていた時に。何だかよく聞いた事のある音が。あのでかいのは、イーグルが来た! 予算削減でフライト時間を減らしている米空軍が、その限られた予算をやりくりしつつここでは飛んでくれました。しかも4機連続。目が回りそうです。2ループ連続したのは、予算を効率的に使うためか。
いいものを見せてもらいましたが、撮影は大失敗。カメラの電源切って入れ直した時に、露出の設定がデフォルト値に戻る事があるのにそれを確認していませんでした。全て露出オーバーのブレ写真。嗚呼無念。
飛んだよと言うだけの証拠写真として。
その直後に再度ホークが飛来します。こちらも2ループ。T-4と同じ練習機で、丸っこいカタチもそこはかとなく似ているこれは結構好きです。機体が小さいので向かってくるときは背景にとけ込んでしまうのですが、きらりと機首のライトを見つける事が出来ます。
写真。
動画。
さてそろそろ撤収しようかと思い始めた頃、ちょっと違うエンジン音が。かなりゆっくり近づいてきます。あれ、Mach Loopってヘリも飛ぶの? 初耳です。英国海軍のSuper Links ?
写真。
動画。
まだ日は高いのですが、16時を過ぎてそろそろ引き上げます。機材をしまって、服装も調整。駐車場に向けて斜面をゆっくり気を使いながら降りて行きます。足下は岩だったりすかすかで踏み抜いたりぬかるみだったり。湿地帯には10cm前後のでかいなめくじが山盛りいるので踏んだりしないように。今日は一日目でえらく幸運だったので、最後にひっくり返されたりしたら泣くに泣けません。何とか無事にクルマまで戻って、ホテルに帰還。途中低空を飛ぶホークを見たのでまだやってたのかも知れませんが欲をかいて元も子も無くしては洒落になりませんので。
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