しばし待って、1330から乗船開始。2階の風の当たるシートに座りましたが、後から来た団体客に囲まれて往生しました。団体さんって何であんなに品がなくなるんですかね。
出港は1400。三菱造船所の横を通り、橋をくぐって進行。
伊王島に立ち寄ってこちらでも乗客を乗せます。総勢150名程度。次いで高島に入港します。ここの石炭資料館には軍艦島こと端島の模型が屋外に展示されています。端島はもともとさほど大きくない岩礁であったこと、ボタを使って埋め立てをし、その上にコンクリートを流して島を大きくしていったこと、島には神社や寺はあったけれど火葬場だけは隣の中ノ島にしかなかったこと、最盛期には5000人の人口があり当時の東京を越える人口密度であったこと、3Cと呼ばれた家電製品の普及率はきわめて高かったこと(テレビはほぼ100%)などがガイドさんによって説明されました。
1515に高島を出ていよいよ軍艦島へ。上陸は1530。ちなみに軍艦島では日傘を含めて傘の使用禁止、飲酒喫煙禁止、滞在時間に制限ありといった風に、諸々の規制があります。世界遺産への登録のためのものではないでしょうか。
上陸後、三ヶ所の説明広場を順次移動しながらガイドさんの解説。日本で最も古い鉄筋コンクリートの集合住宅、炭坑入口に設けられた階段、波しぶきを浴びて白くなったレンガ造りの壁、他にない内風呂を備えた高級職員用住居、6kmを超える日本初の海底送水管の敷設、埋め立てが終わったとのボタを捨てるためのベルトコンベヤ等々。
環境が大きく変わらなければ50年程度はもつだろうとの専門家の見解が出ているそうですが、このまま保存し続ける技術がないのも現実とのこと。確かに廃虚を廃虚のままそれ以上崩壊させずに維持するって、聞いたことないです。
1615に島を離れます。願わくば、一人でも多くの人が訪れてくれますことを。
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