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2022/10/23

海上自衛隊創設70周年 フリートウィーク

 今年の観艦式、一般公開はなし。その代わりちう訳ではないですが、10/22-11/13をフリートウィークとして呉基地で艦艇一般公開ほかのイベントを開催するとな(いや「ウィークス」ではないのか)。体験航海、艦艇公開、最初は事前応募者のみでしたが方針変更、艦艇公開は来たら誰でもおっけーに。新型コロナ対策緩和を受けてのことだとは思いますが、第8波が来てるから大丈夫かなあ。まあ基本屋外イベントだし。

とか思ってたら前日にニュースでカナダ軍の艦艇が呉に寄港したと。「ウィニペグ」と「バンクーバー」、ハリファクス級の最新フリゲートだそうです。公開はしなさそうだけれど見られるかな?と言う訳でおでかけ。

艦艇公開と総監部第一庁舎公開は時間帯が区切られているので、移動時間考えて組み立てないといかんのだけれどずぼらなのでまあ何とかなるだろうと。呉着が10時前、艦艇公開を先に行って午後一の第一庁舎、それから艦艇巡りの最終便に間に合うかな。多分大丈夫。

呉駅からバスで移動、呉基地正門からはいってテントで受付、必要事項を記入してバースへ。




「ぶんご」と「さざなみ」が対象ですが、ちょっと待て奥に向かい合って停められている色味の違う2隻があれか。隊員さんに確認すると近くまで行っても良さそうです。では遠慮なくずずずいっと。HMCS VANCOUVER、同WINNIPEG。カナダ軍の艦艇ってトレードマークをブリッジの側面に掲示しているのですね。これは格好いいなあ。




艦首のくぼみはなにかなと思ったら、アンカーかなこれは。



ネズミ返し?

よく見たら艦砲の背面にもマークが。ここがフラットなのは護衛艦のオートメラーラ製とは形状が全然違うのですね。


埠頭の真ん中にフォークリフトと一緒に置かれていた大きなパッケージ、「HMCS WINNIPWG やさい」と書いてあったので供給される糧食かな。フォークで移動してホイストで吊れるような梱包になってる。なるほど。


さて公開されている護衛艦の見学に。あ、「ぶんご」は午後からのみになってたけどめざしの手前になってるから通過だけはさせてくれるのね。



冷蔵庫。

そのまま「さざなみ」へ。

金太郎ならぬ、漣太郎がイメージキャラクターになってる汎用護衛艦。艦首の54口径127mm速射砲はオートメラーラ製。説明の掲示板がだいぶ日に褪せて、この艦の過ごした時間を感じさせます。ソマリアにも何回も行ってたはずですし、色々活躍してる艦ですよね確か。

壁面のロープフック、これだけ壁面と違って白に塗られてます。これだと扱いやすそうですね。丈夫に真下に向いた赤色灯があって夜でも使えるようになってるのか。


後部のヘリ格納庫はロープが張られて立ち入り禁止。


公開エリアがちょっと少なかったかなあと思わなくもないですが、まあしゃああんめえ。ありがとうございました。

呉港まで戻って、艦船巡りの窓口で14時の便を予約。


昼飯を済ませてから呉地方総監部へ移動。受付の青山門、並んでるのは一組のみ。まだ時間的に余裕があるので子規句碑の近くの歩道橋まで足を伸ばしてみます。目的は、ドック内で回収中の護衛艦「かが」。陸側からはお尻しか見られませんが、おかに上がった貴重な全身像のお姿を拝見。


てくてく青山門まで戻って、門前の木陰で待機。


受付開始は1230、ほぼ定刻に開始です。氏名住所連絡先などを記入して、案内の開始まで門内で待つことしばし。1245から案内が始まります。第一庁舎を正面から。煉瓦造りの瀟洒な建物です。案内板によると、初代庁舎は1905年の明治芸予地震で被害を受け、2年後に現庁舎が建設されたとのこと。大戦中の空襲で被害を受けて外壁のみを遺して焼失。戦後に再建され、平成11年にはドームも復元されたとのこと。


正面玄関前の立派な松は、ちょっと繁りすぎてますが錨のカタチに剪定されているそうです。言われてみるとそう見えなくも…ないかな?


入り口スロープの屋根を支える3本の柱、強度的には1本で充分なのですが、毛利元就の3本の矢の故事にならって3本になったとか。また柱の根元の黒い鉄のフックは、人力車や馬車の車輪が柱を傷つけないためのガードであるとか。




外壁を作る煉瓦、このために一個一個が油紙で包まれて遠く英国から運ばれてきたと永く言われていたそうですが、調査の結果広島産であることが判明したそうです。英国積みだし、江田島の赤レンガ庁舎は英国から輸入されたとのことですから紛らわしいよなそれは。

入り口横に展示されていた古い大砲、英国製と言うことしか分からないものだそうです。古色蒼然とした、しかし歴史的な遺産だよなあ。


この庁舎は地上2階地下1階、ただし半地下構造で灯取りの窓が地上の高さに取られています。地下に降りるための階段があり、その上に1階にはいるための階段が設置されていますが、よく見ると半アーチ構造で下をくぐるための空間を作っているのですね。

後ろに回ると、裏側ではなくて、海から来たらこちらが正面。こちらも立派な構えです。


船で着いたら34段×2の大階段を上って到着するのですね。見下ろすと結構な急勾配。


そしてここに植えられた松の根元には当時の皇太子殿下が植樹されたとの石碑があります。


海側正面玄関横には地下通路への入り口が。


地下通路の通風口。


この地下通路、一部はまだ現存してるとのこと。今回は電話総合交換所を見せてもらうことが出来ました。戦後、英連邦軍の占領下ではBCOF通信隊司令部として使用されたとか。



施錠された分厚い鉄の扉を開けると、ひんやりした地下空間。





以外に天井も高く、地下室らしい息苦しさはあまり感じません。天井に無数の鉄釘らしきものが突き出していたのは、内張があったのかな?


そしてお待ちかね、大階段を昇って第一庁舎裏に戻ります。ぜえぜえ。


これにて第一庁舎見学は終了。呉港に移動して予約した艦船巡りのチケットを発券してもらって、水分補給しながら時間を待ちます。10分前に集合して注意事項の説明を聞いたらいざ乗船。艦これオフィシャルコラボしてるのね。

大和波止場を眺めながら離岸し、呉湾を巡ります。

停泊している海保のおフネを右手に、かつて大和を建造したドックを左手に。



これらのドックでは今も多数の大型艦船が建造されています。翼春(ワンハイ)のコンテナ船は台湾からの発注。


青い塗装の清水建設からは巨大な作業船Blue Wind。完成後は洋上風力発電の建設に使われるそうです。

海上自衛隊の艦船が並んでいます。最新のフネとしては、YOT01と02が並んでいたり。自衛隊専用の油槽船として建造された最新鋭の2隻。喫水線が随分高いところにあるのは今は空だからですね。




「あぶくま」、「とね」や、今は退役して艦番号が消された「しまゆき」もいました。




「しまかぜ」がいたり。

「かしま」「とわだ」のお尻を眺めながらずいっと回り込んだ先に。



いましたいました。先ほど埠頭から眺めた「ウィニペグ」と「バンクーバー」。


護衛艦と較べると、ブリッジが低く作られています。

風が出てきたのか、艦尾のカナダ海軍旗が翻っています。大きな旗は見映えがしますなあ。

先ほど見学した、「ぶんご」と「さざなみ」。


更に先まで進むと、鈍色のクジラ達。海自の誇る潜水艦、8隻が繋留されています。おやしお型、そうりゅう型、そしてたいげい型がそろっているようです。



おやしお型は艦尾の翼が真っ直ぐに突っ立ってますから分かりやすいのですが、そうりゅう型とたいげい型はちょっと分かりにくい。艦体表面に張り込まれた吸音素材とか、肩の張り方とかに違いがあるようです。





吸音素材の見え方が違うのはこの写真が分かりやすいかな。


あと艦橋側面の扉の形状が四角いか丸いかは川崎造船製か三菱造船製かで違うとか。


艦首のこのドームはなんだろう。

音響測定艦「あき」、ひびき型の3番艦。


コースを逆にたどって港に戻ります。途中、速度を落としてじっくり眺める時間を取ってくれたのが「かが」が回収中のドック。こちらに向けている艦首が機密のため、海側にはカーテンが張られて見えなくなっており、上に艦橋がちらっと覗いているのみですが、先ほど上から見下ろした「かが」を今度は逆から見上げるカタチになりました。


油船とか水船もちらほら。



ぼちぼち帰港して本日の艦船巡りは終了。お疲れさまでした。

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