前日10時過ぎに就寝していたので早朝起床もまあ何とか。準備を整えて大桟橋へ移動、乗艦券をもらって受付です。券を確認してもらってから、先へ進んで券のもぎりとパスケース貸与。ケースと半券は退艦時に返却のこと。手荷物検査を経て、いよいよ「いずも」乗艦。一昨日の一般公開で乗ってはいますが、やっぱりこれから出港となると期待満載。エレベータで甲板に上がると、既に結構な人が。毛布をもらってうろうろしますがやっぱり左舷側最前列は既にいっぱい。艦尾付近でなるべく前の方に陣取ります。と、某I氏から詰めれば入れますよとのお誘い。ありがたく、話に乗らせてもらいます。某I氏と同行者に合流。感謝。
前日の横須賀での一般公開で観閲航行隊形の掲示があったので、左舷で見るのが良さげだと思っていましたがどうやら正解のようです。某I氏は何度か参加しているのでその辺り情報を教えていただきます。観閲航行から航空部隊の観閲、そして訓練展示。とくに「いずも」は艦体がでかいだけに右へ左へ前へ後ろへと移動するのが大変ですので、あらかじめ動き方を考えておかないとえらいことになりそう。
タグボートに引かれて離岸。いよいよ出港です。これくらいの微動ですと、「いずも」って全然揺れませんね。周囲の景色を見ていないと動いていることが分かりません。まだ停泊しているのは「ましゅう」かな。風車と一緒のシーン、絵になるなあ。
湾を出る時にベイブリッジをくぐります。4mのクリアランスは最低でも確保されているとのことですが、下から見ているとぶつかりそうな位近く見えます。迫力ありますなあ。
動画。
観音崎近傍を通過するとき、どうやら結構な数のお見送りの人がいたようです。乗れなかったら確かにあの辺りから見たいですね。
ところで男性用お手洗いは艦橋に入ってすぐ、上甲板と同じフロアに用意されているのですが。女性用は舷側のタラップを降りて行くところにあるようで。正直、ちょっと羨ましいぞ。と思っていたら、エレベータではなくそのタラップを降りて格納庫に行くルートも観客に開放されました。これは行かねばなりますまい。降りる、横切る、降りる。結構ぐるっと回って、格納庫フロアへ到達。ああやっぱり大きいなあこのふねは。格納庫から横の通路に入ると、広い食堂が二つ。食堂を横切った反対側にはいずも神社が。列に並んでお参りさせていただきました。お賽銭、二礼、四拍、一礼。二拍でないのは出雲大社に倣っているのかな。甲板に戻る前に見かけた自販機で飲料を追加確保。結果的に余りましたが、本当に必要な状況になると艦内では売り切れているでしょうから早めに買っておかないと。体質的に脱水を起こしやすいのでこの辺り面倒です。
甲板に戻ります。改めて、「いずも」って静かです。タービンエンジンそのものの静粛性、大きな艦ゆえ甲板からはエンジンが遠いことなどもあるのでしょう。この高さの甲板で波を切る音が聞こえるんだものなあ。
湾を出るまでは一列縦隊。後方にマストが見えるのは「きりさめ」か。少しずつ左へ寄せているのはこの艦を追い越すのかな。「あたご」「しまかぜ」「おおなみ」「きりさめ」「さみだれ」が前に並ぶはずですので、最初に湾を出た「いずも」を追い越すのでしょう。アナウンスがあって、右舷から各艦が追い越していきます。追い越しながら「きりさめ」からは発光信号が。「いずも」に乗り込んだ観客にも挨拶が送られているようです。
頭上を何度か、SH-60Kが飛んでいます。某I氏によると、報道の撮影ミッションではなかろうかとのこと。あとから、フォロワーさんも乗っていたことが判明。
「いずも」が受閲艦艇部隊の第3群ですが、最後尾の第7群に入るミサイル艇「おおたか」「しもたか」も右側を追い越します。小さいくせに速いから波しぶきが凄いこと。あれでは確かに、乗員はハーネスでシートに体を固定しないとたまらんだろうなあ。
右方向ですから面舵ですか。受閲艦艇部隊が縦列隊形で転舵します。奇麗に並んだ陣形が格好良いなあ。前方に観閲艦艇部隊が見えてきます。目のいい人は浮上した潜水艦も見つけてしまいました。
少し離れて輸送艦LST-4001「おおすみ」の艦影が。あ、艦尾からLCALが発艦。流石の波しぶきを蹴立てて走り回ります。ほとんど船体が隠れるくらい。
動画。
上空を、今度はP-3Cが通過。背中を見せて良い角度で回ってくれます。
掃海艇「はつしま」が逆光の中シルエットで姿を見せます。掃海艦「つしま」「はちじょう」「ひらしま」、掃海母艦「ぶんご」も。更に掃海艇「みやじま」「たかしま」。ああしかし、この辺りまで来ると海の色が深くて奇麗な碧だなあ。
潜水艦は「ずいりゅう」「こくりゅう」「うずしお」。最新型が2隻も。潜水艦の乗組員の人、入港時ならともかく洋上のこの風と波で、よくセイルの上に立っていられるなあ。流石。
ああ、AOE-425「ましゅう」も、LCACや富士山とからんで見えます。絵になるなあ。
前方右舷に6隻の艦艇、観閲付属部隊が、左舷には観閲部隊が5隻に見えるけれど密集しているのでよく分からず。7隻のはずですが、いずれにしても対向して接近してきます。
すれ違う観閲部隊の先頭艦艇はDD-101「むらさめ」。続いてDDH-144「くらま」。ネームシップの「しらね」は既に退役し、この艦ももうすぐ「かが」が就役すれば入れ替わりに退役が予定されています。今回がおそらく最後の観艦式。掃海母艦MST-463「うらが」。さらに訓練支援艦ATS-4203「てんりゅう」。BQM-34J改「ファイアビー」(BQM)と、MQM-74C「チャカII」(MQM)を両方積んでいるようです。後続は練習艦TV-3517「しらゆき」。三段になっている後甲板、最上段に一番人が集まってますね。潜水艦救難艦ASR-403「ちはや」。前日一般公開で見せてもらった艦です。こちらからでも搭載するDSRVがちらりと見えます。最後尾は護衛艦DDG-176「ちょうかい」。「こんごう」型の最終4番艦で、同型艦のなかでは最新のイージスシステムを搭載。
DDG-177「あたご」が回頭して、「いずも」とすれちがいます。訓練展示に向けた隊形変換。前方の他の艦も右に舵を切っています。後続してきた潜水艦隊は「いずも」を左から追い越し。更に掃海母艦MSO-302「つしま」、同303「はちじょう」も。一回り小さい掃海艇MSC-601「ひらしま」、同603「たかしま」が続きます。MSC-690「みやじま」も。補給艦AOE-425「ましゅう」がお尻を見せてから左に回頭。意外によく舵が効くなあ。その後ろは「おおすみ」。先ほどLCACを艦尾から放出した艦です。そのLCAC、この波風の中を大きな飛沫を蹴立てて疾走。波にもまれてのたうち回るような走りっぷりです。ミサイル艇PG-826「おおたか」がその後ろ。
ここで受閲航空部隊が飛来。SH-60J、SH-60K、UH-60Jが各一機、編隊を組んで航過。続いてMH-53E。でかいヘリだよねこれ。
陸自から、CH-47Jチヌークが三機とAH-1Sコブラ。
練習機、TC-90が3機。P-3Cも3機で。今度はP-1が2機。退役したYS-11の後継として導入されたC-130Rも姿を見せました。海自のハーク、見慣れませんねえ。
空自からはF-2が3機、F-15も3機。しかしこの時は大きな周期でかんぱんはゆらーりゆらーり、強い風も全通甲板を吹き抜ける。脚を踏ん張ってもレンズが振られてもう大変。撮影結果は推して知るべし。
まだ何か来るなーと思ったら。何だと、U.S. NAVYって、P-8が来たのか。更にその後ろ、固定翼モードのMV-22オスプレイ。米軍さんも話題を提供してくれるねえ。
さて訓練展示。「しまかぜ」が祝砲を撃ちます。流石に発砲の瞬間は撮れません。無理。LCACが波しぶきを上げながら走る後方で、潜水艦が潜航と浮上を展示。更にミサイル艇が並んでIRデコイを上方に発射。LCACとミサイル艇が競うように艦隊の間を抜ける。
後方からP-3Cが来る。爆雷を投下。爆発の波しぶきが上がって、ドン。艦隊に響く衝撃波。続いてP-1。投下するフレアは少し控えめかな。
やや間が空いて。来ました、ブルーインパルス。今回の観艦式の当選倍率をはね上げてくれた元凶(笑)。まずはデルタで進入して360度水平旋回。リーダーズベネフィットローパス。サクラ。そしてビッグハート。お見事。
さて後は帰港のみ。「いずも」は速度を上げて他の艦に先行します。でかいので先に港に入れてしまうのかな。後方、「くらま」だけ進行方向が違うのはあれか、(本番なら)総理を載せるヘリのために風上に向いてるのね。
と、twitterみていると「しらゆき」で急患が発生した模様。急遽、館山からのヘリを着艦させるために甲板から観客が退避する事態に。無事であればいいのですが。
「いずも」は順調に横浜港に向かっています。いました。が。何でも客船出港のために入港待ちが発生するとのこと。1730から降りられる予定が30分ほど遅れると。いやまあ、19時ごろに関内駅で乗れれば今日中には帰れるから大丈夫。多分。
結果、入港はそれほど待たず。
帰りのベイブリッジ通過動画。
予告されたより早めに港に入って、さくさく下船待ち行列に並んだおかげで1730には降りることができました。おかげで無事当日中に帰宅。
初参加の不慣れな状況で色々教えていただいた某I氏と同行者さんに感謝。
もちろん、国の威信をかけたこのイベントを主催し、一般に開放してくれている海上自衛隊の関係者の方々にも。この日以外に12日にも予行があり、18日に本番。無事挙行出来ますように。
0 件のコメント:
コメントを投稿