「くろがね四輪起動車」、最初にその名前を見たのは随分昔。4×4マガジン誌上であったかと。ジープのオリジナルであるウィリスMB/ フォードGPWより開発は早かったとされる四輪駆動車。曲線を用いたボディライン、ダブルウィッシュボーンのフロントサスペンションなど、かなり乗用車的な構造。
先日京都で発見されたオリジナルの車両をレストアしようと言う企画が立ち上がり、ささやかながら寄付をさせてもらいました。で、レストアに取り掛かる前の車両を御殿場で公開すると言うことで見に行ってきた次第。
発見からレストアを目指す詳細はこちらのサイトをどうぞ。
くろがね四起復元計画
午前中は翌日の静浜基地航空祭予行を見て、その後御殿場に移動。土曜日の公開は13時からですので比較的ゆっくりと走りましたが、それでも少しばかり早く着いてしまいました。お目当てのくろがねはショーウィンドウのすぐ内側に置かれているので、ガラス越しに眺めながらしばし待ちます。
オープン予定時刻少し前に、ドアを開けていただきました。「社長の小部屋」にならんでいるのはくろがねだけではありません。ケッテンクラートとかキューベルワーゲンとかウィリスMBとか、レプリカだけど九五式軽戦車とか。しかも自走可能、ジープとキューベルはナンバーもついています。
最初は私以外にもうお一人だけだったので、社長に色々お話し伺いながら見せていただきます。いや流石にお詳しい。しかしこの狭くてマニアックな空間に、次から次に新しい人が訪れてきます。適当に独りで眺めさせていただきましょう。
くろがね四起。
全体。
リヤバンパーはパイプ材。
空冷2気筒V型エンジン。
床は錆びて抜け落ち、上からリヤサスの板バネが見えています。
運転席。
グリルに開いた穴は、クランク棒を差し込んでエンジンを始動するためのものでしょう。
ケッテンクラート。
運転席。
キューベルワーゲン。
運転席。
ウィリスMBはあまりにも有名ですね。
九五式軽戦車。
映画のために制作されたレプリカに更に手を加えたそうです。
くろがね四起の修復作業には二年はかかるとのこと。修復相成った姿を見たいものです。
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