開場1300、10分ほど前に到着してゲートに入れてもらい、事前に申し込んだ氏名の確認と手荷物チェックを済ませてしばし待機。もらったパンフレットを見ますと結構分厚い。3自衛隊の自衛艦、技官、事務官が勤務すると言う中々珍しい施設のようです。ほほう。
会場案内、分かりやすくて良いんですが。背景の基地のレイアウト図がそのまま見えてますが良いんでしょうか。トンネルとかそのまま分かるんですけど。この辺りは旧軍の設備をそのまま使ってるんですね。
定刻に開場と言う事で、まずは桟橋説明会。先導の自衛官の方に続いて第2桟橋まで歩きます。途中、ドラム缶が山積みにされているのを見たり。成程種類別に山になってますね。軽油とかJP4とか。ほとんどがOD色ですが、一部鮮やかな水色のドラム缶。どうやら潜水艦用燃料のようです。
桟橋の説明をしていただく方、空自の一尉。なるほど海自の施設と思いきや3自衛隊の集まった場所だけのことはあります。
第1桟橋は工事中、完成すると全長330m、海自最大の艦艇に合わせて改装しているとのことで、完成予定は平成30年とか。第2桟橋は完成予定の第1桟橋よりは小振りで、とは言ってもバスケコートが2面取れる程度の大きさ。艦艇用の軽油以外に、ビルジや水、それに航空燃料としてのJP-4やJP−5まで扱うそうです。消火設備を左右に一機ずつ。ローディングアームで燃料の受け渡しも出来ますし、ドラム缶での扱いも可能と。ピットは中央管制室からの制御も可能。給油作業時はオイルフェンスを展開して万が一の油漏れに備える等。
桟橋入り口のこのベルは、非常時に知らせるためのものだとか。つまり半鐘。
さて次ぎは品管実験展示、一番奥の品質管理試験室へ。如何にも実験室的な施設です。ここでの実験展示は燃料の燃え方、爆発の仕方を。最初は気化ガソリン。試験器に僅かなガソリンを入れてブロワで空気をかき混ぜて気化。プラグで火花を飛ばしてさてどうなるか。最初、きわめて薄い状態で火花を飛ばしても何も起きず。成程薄いと火が点かない。この辺り、エンジンの希薄燃焼の難しさを物語ります。次はもう少し濃度を上げて。点火スイッチを誰か押してみませんかとのことだったので手を上げてみました。3,2,1,でどうぞとのことで、カウントしつつスイッチオン。見事に「ポン!」と破裂音がして容器のフタがすっ飛ぶと言う演出。上手いなあ。
動画。
その後試験室内を見せてもらいます。なるほど色んな試験設備が。聞くところによりますと、陸海空自衛隊の油関係は全てここで試験するとか。
ベアリング用のグリスの耐水試験もやっているそうで、特に空自用のものは試験基準が厳しいそうです。なるほど、不具合で止まったら航空機は落ちてしまいますものね。
海自艦艇が海外で給油してもらった時の燃料も各種保管しています。特性の違いをきちんと調べているそうで。基本的な国際基準は満たしているはずだけれど、それなりに性状の違いがあって、特に残留硫黄とか水の混入がエンジンに影響あるそうです。普通は無色から黄色、茶色をしていますが、コロンビアの青色とかポーランドの緑色とかけったいな着色もあるようで。
建物を出て海風に吹かれていると、あ、潜水艦が帰って来てる。おやしお型かな。
タンクローリーと消防車も展示されています。海自のローリーって黄色なんですね。目を引く塗装です。
燃料補給所だけあって、この天候下で人間用の液体補給の用意も怠りなく。備えられたサーバから麦茶を頂いて、海自の紹介ビデオを見たり。
ビデオを堪能してから建屋を出ますと、呉在住の海自・海軍好きの知り合いと出くわしました。来ているとは聞いていましたが案の定この狭い設備ですものね。しばしカレー談義とか。
しかし、りべたんと言うキャラクターを用意してくれてるんですが肝心のリベットタンクは見られるものが無いと言う残念さ。屋外のリベットタンクは撤去されたそうです。トンネル内に置かれているものはあるとか。
資料館にも行きたかったのですが、この後防府へ移動することを考えると次のJRに乗らないとちょっとまずい。後ろ髪を引かれつつ、でもお土産の抽選はしっかり手を出してからのRTBと相成りました。
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